【変わった僕のカラダ】『がん』から学んだこと-Part1-

がんばりすぎなくていいんだよ

 『あの日』から、約2年半が過ぎた。

『あの日』とは僕が『がん』の宣告を受けた日だ。

詳細については別の記事を読んで頂きたい。

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僕は不幸中の幸いだったと今では思えている。

今回は『がん』を経験したことによる僕の苦悩や心境の変化について話していこうと思う。

再発と自分への不安

『がん』は、治療が終わっても追いかけてくる。

転移の可能性は否定されたが、定期的に検査に行く必要があるのだ。

術後2年間は3ヵ月毎、その後3年間は半年毎に1回、全身の精密検査を受けなければいけない。

現在はちょうど2年半が経ち、検査の頻度はようやく半年に1回になったところだ。

僕にとってこの検査が毎回とてもつらかった。

造影剤を使ってのCT検査は何度も受けているが、いまだに慣れない。

3ヶ月、半年に1回というのは、

ちょうど自分が『がん』にかかっていたことを忘れそうになる期間だ。

ところが、検査を受けることで再び『がん』であった現実を受け入れなければならない。

「もしかしたら転移しているかもしれない」という恐れが舞い戻ってくるのだ。

『通院』という障壁と苦悩

しょうがないことだが毎回長時間に及ぶ検査は「時間」,「お金」,「労力」がかかる。

そして、すぐには検査の結果が出ないので、結果を聞くためだけに通院しなければならない。

一般的なサラリーマンにとっては、平日に休みをとって病院に行くこと自体結構大変なことだと思う。まして、僕の場合は新入社員の時期でもあったのでなおさらだ。

『がん』になったことで、僕の有給休暇は入社半年でなくなってしまったのだが。

入社2年目になった頃に有給休暇が無事復活したが、それ以降は休みを獲得するために残業したり、余計な仕事の調整をしなければならなかった。

「なぜ、せっかくの休みを通院に使わなければいけないのだ」と何度も思った。

仕事に慣れるのも大変なのに、人一倍自分のカラダにも気を使わなければいけない。

僕にとってこれは結構なストレスだった。

そして、もちろん同じ境遇の人は周りにも誰もいない。

なかなか相談もできずつらかった。

自分から人に簡単に言えるような病気ではないし、余計に気を使ってもらうのも申し訳ないと感じてしまうからだ。

精神的につらい時期が続いたり、少し頑張りすぎると体調を崩すようになった。

ちょっとしたカラダの異変を感じると「もしかしたら転移による影響かもしれない」と思うこともあった。

これはおそらく精神的なものだろう。

気が付くと、僕はいつの間にか「無理のきかない」カラダになってしまっていた。

精神的不安からの脱却

もともと僕は「やると決めたらとことんやる」、「完璧じゃないと気が済まない」性格だったので、余計に空回りしてしまっていたのかもしれない。

がんばりすぎなくていいんだよ

 これは僕がつぶれそうなときに家族や彼女がよく言ってくれた言葉だ。

僕は何度この言葉に救われたのだろう。

僕には、こんな近くに強い味方がいるんだ。

思い返せば、『がん』になった僕を本気で心配してくれるひともいた。

『がん』を経験したことで、自分がいかにたくさんのひとに支えられているのかをすごく思い知った。

僕は1人じゃないんだ。

今の状況を悲観している場合じゃない。

他人と比べたり、考えすぎてもしょうがないんだ。

僕のできることをやればいいんだ。

いつしかこんな風に前向きに考えられるようになってきた。

前向きに考えることで、精神的な不安がすっと消えていくのを感じた。

少し見方を変えるだけで、こんなにも変わるものなのだろうか。

次回は心の持ちようの大切さや行動の変化について詳しく話していきたい。

続く。

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